The 解剖学 II 古生物学会ワークショップ2017

古生物学会 解剖学ワークショップ第二弾開催!

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The present is the key to the past

古生物を学ぶ研究者にとって主たる研究対象となるのは,化石としてよく保存される硬組織(貝殻・骨格など)である.しかし,硬組織という限られた研究材料から多くの情報を引き出すためには,対象生物の解剖学的知識を身につけ,硬組織と軟組織がどのような相互関係にあるか正しく知っていることが重要である.

近年は絶滅種との対比のために現生種を取り扱う研究スタイルもメジャーになってきており,現生種・軟組織を用いた研究の重要性は高まるばかりである.しかし,古生物学を目指す若手が主に所属する地球科学系の学科では解剖についての実践的な学びの場が少ない.

そこで,本ワークショップでは,脊椎・無脊椎動物の解剖実習を行い,古生物学においてメジャーな分類群の解剖学的知識を幅広く学びつつ,同時に硬組織の組織学というトピックに着目して硬組織と軟組織のつながりについて理解を深めることで,より実践的な古生物学の研究手法を学ぶ.

概要

  • 日時: 2017年3月14日(火)〜3月16日(木)
  • 場所: 東京大学三崎臨海実験所
  • 対象: 主に学部生・院生・PDなど、若手研究者(古生物学会に所属する研究者を優先)であれば誰でも参加可能です.多くの方々の参加をお待ちしております.
  • ※ これまでに解剖経験がない人でも大丈夫です.

  • 定員: 30名.
  • 参加費: 15000円(予定) 宿泊料・食費・保険料込み
  • 講師: 佐々木猛智先生(東京大学),藤原慎一先生(名古屋大学),林昭次先生(大阪市立自然史博物館)
  • 主催: 日本古生物学会
  • 世話人: 佐藤圭(金沢大学),武川愛(東京大学),ロバート・ジェンキンズ(金沢大学)
  • お問い合わせ:kaibougaku2017 at paleo-soc-japan.jp までお気軽に(atを@に変更してください)!
  • 申し込み期間: 2017年2月1日10時〜2月15日 ※定員に達しましたので募集を締切りました.

当選者の皆様には2月15日までに個別に連絡させて頂きます。今しばらくお待ちください.

内容

軟体動物と脊椎動物について,軟体部の構造や硬組織との関連性についての講義をそれぞれ3時間程度行います.この後,実際の標本(軟体動物は頭足類と巻貝,脊椎動物はワニを予定)を用いて解剖を行います.

また講義や実習の合間に希望者による発表を行います.発表可能な方は参加申し込みのときにお知らせください.

当日のタイムスケジュール(案)

1日目  3月14日(火)
10:00〜11:00受付 寄宿棟1F
11:00〜12:30講義1『軟体動物学』
12:30〜13:30昼食
13:30〜17:00実習1『軟体動物の解剖』
17:00〜19:00食事・入浴・宿泊準備
19:00〜19:30ミニレクチャー 『貝殻微細構造』
19:30〜20:30ミニトーク
参加者(希望者)による10〜15分の研究発表
20:30〜22:00懇親会

2日目  3月15日(水)
07:30〜08:00朝食
09:00〜10:45講義2『脊椎動物の筋肉と骨格(予定)』
11:00〜12:00講義3『骨の微細構造(予定)』
12:00〜13:00昼食
13:00〜17:00実習2『脊椎動物の解剖』&実習3『骨格内微細組織の観察(予定)』
※実習2と3は標本・顕微鏡の数に限りがあるため,同時並行で実施する.
17:00〜19:00食事・入浴・宿泊準備
19:00〜20:30ミニトーク
参加者(希望者)による10〜15分の研究発表
20:30〜22:00懇親会

3日目  3月16日(木)
07:30〜08:30朝食
08:30〜9:30宿泊棟片付け
10:00〜12:00実習2 『脊椎動物の解剖』(つづき)
12:00〜12:30実験室片付け
13:00〜解散

持ち物

  • ピンセット・解剖用ハサミ・メスなどは,こちらで用意する予定ですので持っていなくても大丈夫です.ですが,数が十分でない可能性がありますので,自分のをお持ちの方はそちらをお持ちいただければ幸いです.
  • また,現在メスなどをお持ちでない方は,この機会に購入されることをお勧めします.
    おすすめの道具類はこちらのページ(前回ワークショップHP)をご参照ください.
  • できるだけ白衣をご持参ください.
  • 1日目午前中から来る場合は,昼食をお持ちください(2日,3日目のお弁当はこちらで用意します).
  • アナウンスを間違えました!1日目と2日目の昼食はこちらで用意しております.最終日の昼食はないですが,13時には解散します.

申し込み方法

  • 件名を「解剖学ワークショップ応募」とし,氏名・所属・身分(学年や職など)・話題提供希望の有無を明記の上,kaibougaku2017 at paleo-soc-japan.jp (atを@に変更してください)までメールください.
  • 話題提供希望の方はタイトル,話せる内容についての簡単な説明を付記してください.
  • 申し込み期間:2017年2月1日10時〜2月15日 ※定員に達しましたので募集を締切りました.

当選者の皆様には2月15日までに個別に連絡させて頂きます。今しばらくお待ちください.

交通のご案内

東京大学三崎臨海実験所の最寄り駅は京浜急行線三崎口駅です.品川から1時間以上かかります.詳しいアクセス方法はこちらをご覧ください.三崎口駅からは「三4」系統のバスで油壺行きにお乗りください.終点の「油壺」から徒歩で数分で実験所に到着します.

バス時刻表:三崎口駅→油壺油壺→三崎口駅

参考資料

前回解剖学ワークショップの先生方が執筆してくださった文献です.大変勉強になりますので,事前に読んでおくことをオススメします.いずれの文献も古生物学会HPよりダウンロードすることが出来ます.


  • 佐々木猛智,2008.軟体動物の解剖:コウイカ・サザエ・ホタテガイ.化石84,86―95.pdfはこちら
  • 鈴木大輔・林昭次,2008.ワニの筋学 ―古脊椎動物学者に必要な解剖― I. 上顎,下顎.化石,84,pp.96―108.pdfはこちら
  • 鈴木大輔・林昭次,2010.ワニの筋学 ―古脊椎動物学者に必要な解剖― II .肩帯,前肢.化石,87,pp.83―102.pdfはこちら
  • 鈴木大輔・林昭次,2011.ワニの筋学 ―古脊椎動物学者に必要な解剖― III .腰帯,後肢.化石,90,pp.37―60.pdfはこちら

協力

本ワークショップは数多くの方々のご協力により成り立っています.特に講師の佐々木先生,藤原先生,林先生は忙しい中,ボランティアで講義を行ってくださいます.記してお礼申し上げます.