CT解析ワークショップ in SPring-8
近年、科学技術の発展により、化石の内部を非常に詳細に調べることが可能になりました。それを可能にしている技術の一つに「シンクロトロン放射光高輝度μX線CT」があげられます。この技術を使うことで、化石研究の幅が大きく広がってきています。
しかし、この技術を学んだり、シンクロトロン放射光施設を利用したりする機会はまだ限られています。そこで、若い学生や研究者たちにこの技術を身近に感じてもらい、古生物学の研究をより発展させていってもらうために、シンクロトロン放射光高輝度X線CT解析のワークショップを開催することにしました。
このワークショップでは、シンクロトロン放射光を使ったCT技術について学び、実際に手を動かして化石の解析を行います。これにより、より実践的にCT技術を用いた古生物学の研究手法を身につけることを目指します。
概要
- 対象:古生物学会会員を募集対象とします。
- 開催日時:2023年12月9日(土)~10日(日)
- 場所:大型放射光施設SPring-8(兵庫県佐用町)
- 集合場所、日時:SPring-8中央管理棟、12月9日(土)9:30
- 定員:10名程度
- 費用など:参加費は無料、旅費・宿泊費は自己負担
- 講師:上杉健太朗(高輝度光科学研究センター)、星野真人(高輝度光科学研究センター)、河部壮一郎(福井県立大学恐竜学研究所)、今井拓哉(福井県立大学恐竜学研究所)
- 主催:日本古生物学会
- 共催:高輝度光科学研究センター、福井県立大学恐竜学研究所
- 世話人:今井拓哉(福井県立大学恐竜学研究所)、野下浩司(九州大学)、ロバート・ジェンキンズ(金沢大学)
- お問い合わせ:ct_workshop@palaeo-soc-japan.sakura.ne.jp
- 申込期間:2023年10月20日(金)15:00~31日(火)23:59(申込期間より前の申し込みは無効です)
- 定員に達し次第募集終了、参加決定者には11月3日(金)ごろに通知します。
- 定員には限りがありますので、放射光CTを利用した研究を今後実施したいと思っている方にお申し込みいただければと思います。
内容
- 1日目 12月9日(土)
10時~12時:座学(CT解析の基礎や放射光施設の仕組み)
13時~17時:CT撮影実習 - 2日目 12月10日(日)
10時~17時:断層画像解析実習(断層画像解析・レンダリング・3Dプリント) - ワークショップ内において、時間の許す限り、参加者が将来SPring-8を利用して研究したい化石試料について、撮影方法などのアドバイスすることが可能です。
内容のアーカイブについて
- ワークショップの講義・実習は撮影し、古生物学会の教育普及活動に利用することをご了承ください。
- 講義や実習の様子の模様は、後日YouTubeなどで視聴できるように準備します。
持ち物
- ノートパソコン(必須ではない): メモリ16GB、空きディスク50GB、GPU搭載推奨、Windows10以降
申込方法
申込期間:2023年10月20日(金)15:00~31日(火)23:59(申込期間より前の申し込みは無効です)
下記URLよりお申込みください。
備考、注意事項
- 施設内に、食堂・売店があります(http://www.spring8.or.jp/ja/users/services/)。
- 交通アクセス(http://www.spring8.or.jp/ja/about_us/access/)。
- 古生物学会会員を募集対象とします。
- 宿泊施設として、JR相生駅前にビジネスホテルが数件あります。
- 宿泊施設の予約は参加者各自で行ってください。
- 放射線作業者登録は不要です。
- 試料設置・CT撮影・試料取り出しは講師が行います。