学会講演を聞くには?

2016年12月15日 05:48

こんにちは.学会広報です.

学会員ではないけど学会講演を聴いてみたい!という方が結構いらっしゃるかと思います.

少なくとも古生物学会の場合,どなたでもお聴きいただけます!参加費をお支払いいただく必要がありますが,それさえお支払いいただければ最新の研究成果を生で聴けます.(学会と同時開催で普及講演を開催することがありますが,普及講演は通常は無料でお聞きいただけます)

今回は学会への参加方法について解説したいと思います.

年2回の古生物学会 一般の方は普及講演,シンポジウムや特別講演がおすすめ!

古生物学会は年2回(6月頃と1月末頃)開催されます.開催地は全国をグルグルとまわっています.年2回のうち,6月の学会は「年会」と呼ばれ,学会と同時に「総会」も開催してその年度の事業計画や予算などを決議します.1月末頃の学会は「例会」と呼ばれます.「年会」でも「例会」でもたくさんの講演があります.

いったいどれだけの講演があるのでしょうか?学会は通常3日間開催されます.3日間は金曜日から日曜日にかけて開催されます.古生物学会にはアマチュア化石採集家の方々や高校生もいますので,土日を絡めて一般企業にお勤めの方や高校に通っている方でも参加しやすいようにしています.

この3日間での講演数は概ね口頭発表(通常15分)が60件,ポスター発表40件くらいあります.合計で100件です.100件もの古生物学の最新研究が聴けるのはなかなかです.しかし,この100件は専門的な話ですし,通常の口頭発表を理解するには専門知識が必要でなかなか一般の方は理解できないかもしれません.

始めて学会で話を聴く場合は日曜日に開催されることが多い「普及講演会」をお聴きになるのが良いです.普及講演会は一般の方向けにわかりやすくお話ししますし,ほとんどの場合は無料で聴講できます.

もう一歩進んで研究発表を聴いてみたい!というツウの方で,でもまだあんまり専門知識がないという方は,学会の初日か土曜日に行われるシンポジウム,特別賞受賞記念講演,会長講演をお聴きになることをおすすめします.

シンポジウムは学会初日(通常は金曜日)の午後あるいは全日かけて,あるテーマに沿った発表をいくつか連ねたものです.研究のエッセンスを話される会員が多く,専門外の会員にもわかりやすいように話されることが多いので一般の方でも聴きやすいと思います.

特別賞受賞記念講演は,前年に古生物学会特別賞を受賞した会員がこれまでの自分の研究を振り返りながらご自分の研究を1時間程度で紹介する講演です.多くの発表が自分の生い立ちや古生物学に目覚めた経験,自分の研究哲学などをお話になりますので研究の中身がわからなくても面白い話がお聴きいただけると思います.

どうですか?学会に参加してみたくなりましたか?

参加費

ところで,参加するために支払う参加費の話をしておかなければなりませんね.

現時点での参加費は,一般会員と非会員は5000円,学生割引が適用されている会員は2000円,友の会会員は1000円です.

非会員は5000円....結構高いですよね.最新研究が100件以上聴けると思えば安いと考える人もいるかもしれませんが,やはり高いですよね.

ここで裏技(!?)として着目したいのが「友の会」会員の参加費が1000円というところです.「友の会」の年会費は3000円です.合計で4000円で,非会員として参加するより安いのです(会場で当日友の会に入会することはできませんのであらかじめ別途入会申し込みが必要です).

つまり,学会に参加するならあらかじめ「友の会」に入ってから学会に参加した方がお得になります.「化石友の会」に入会すると年2冊の和文誌「化石」が送られてきますし,学会毎に開催される「友の会」イベントへの優先参加権も得られますのでかなり"お得"です.

「化石友の会」への入会手続きは早くても1週間程度はかかりますのでお早めに入会手続きをされることをおすすめします.学会間際に入会申し込みをされた場合は当日までに間に合わない可能性があります.

詳しくは「化石友の会」への入会方法へ.

もちろん,専門家の方は正会員になってください(正会員への入会方法へのリンク).

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